2009年08月17日

発達障害についての理解

3月末に退職されたA先生に、ご挨拶に伺った時、
「発達障害の勉強会や講演会で、このごろ顔を見なくなったね。
 ある程度わかってくると、勉強会に行っても、知ってる事ばかりで、もういいやって思ってるじゃない?」
と言われました。
まさしく、その通りです。
その時、A先生は
「それでも、行ってごらんよ。行くと必ず、ひとつは得るものがあるからね。」
とおっしゃいました。
それで、この休み中は、結構「特別支援」関係の講座にでかけています。

先日、自閉症の研究では大家と言われているS先生の講演をお聞きしました。
以前にも、S先生からは、ノースキャロライナの町の素晴しさをお聞きしたことがあります。

ある時、ノースキャロライナの学校の先生方に、
日本から視察に行った教師が、
「発達障害をもつ子どもが、犯罪を犯したとき、その後の指導はどうすればいいのでしょうか?」
と聞いたことがあったそうです。
すると、ノースキャロライナの先生方は、みな目を丸くされて、
「それは、どういうことですか?」
「ここでは、発達障害を持つ子が 犯罪を起こすことなど、まったくありませんから、そんなこと、考えたこともありません」・・と。

「日本では、発達障害を持つ子どもたちが、よい環境で育ててもらえなかったために、
 2次障害をおこし、その後、さらに追い込まれて、引き起こしてしまった数々の事件で、
 罪をその子一人が背負わされるのは、絶対にまちがっている!!」
とS先生はいわれていました。
「その子を、今まで正しく理解して育ててこなかった、
 親、保育者、教師・・・・周りの大人達が、みんなで罪をつぐなうべきじゃないか」
と。
「発達障害を持つ子どもが、今の日本に生まれた・・・
 それだけで、不幸なことだ・・。」
とも、おっしゃいました。

今の、教育現場で、どれだけの教師が、このS先生の言葉を正面からうけとめられるでしょうか。
私も、講演の後、何人かの同僚に話しましたが、みな口々に
「だけど、教師はその時その子が発達障害を持っているなんて知らなかったんでしょう。
 だったら、無理だと思う。
 そこまで、責任はとれないわ。」
・・と。

それから、S先生が、何度も何度も、声を強めて言われていたのは、

理解のない支援など、当事者には、迷惑でしかない。
支援はしなくてもいいから、理解をして欲しい・
・・

ということです。
心に強く刻み込んでおこうと思います。
posted by ブー子 at 16:27| Comment(3) | 特別支援教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブー子先生はじめまして。
軽度発達障害の双子(小4)の母です。
一人は支援級に在籍しています。
その子が担任と合わないらしく、1学期から不安定です。家では何とかしたくて先生の言動に関してフォローしてきました。
担任も休み中に療育現場を見学したり、主治医等と話し、努力はしてくれています。
ですが…正直、途方にくれています。
何かが違うのです。
今度、運動会があります。うちの子は、交流級の子たちと同様にタイムを計り、実力でリレーの選手に選ばれ、全員の前で発表され、誇らしげに帰宅しました。ところが、その夜担任から電話があり、
「今の状態(1学期に先生と合わずに、不安定になりしょっちゅうパニクっていました)では難しいと思うので、今回は諦めるように本人に言う」と言うのです。さらには、うちの子が原因で負けたりして、いろいろと言われたら傷つくからとも言われました。
傷つくと言うのなら、実力で勝ち取った名誉を先生の勝手な都合で奪われる方がよっぽど傷つきます。
それ以前にさらに先生の信用はなくなります。
そういうことは、想像もしたことないのでしょうか?
「パニくられると困る」のでしょうが、
普段、活躍する機会に恵まれない発達障害の子が、名誉挽回する(できるかもしれない)機会を奪うのが教師の仕事、権利でしょうか?
「みんなちがって、みんないい」と学校でも教えているようですが、教える人間がそう思っていないと、子供は敏感に感じ取ります。
お聞き苦しいことばかり書きましたが、どうにもこうにも気持ちがおさまらなくて。
ブー子先生、どうか、悔しい思いをしている親子がいることをいつも心の隅に留めていてください。
Posted by 三匹のこぶた at 2009年09月08日 14:17
3匹のこぶたさんへ

支援と言う名のもとの、差別のいう風にもとれますね。明らかに、学習する権利を奪っています。

>「みんなちがって、みんないい」と学校でも教えているようですが、教える人間がそう思っていないと、子供は敏感に感じ取ります。

おっしゃる通りだと思います。
クラスの他の子も、担任の様子をよく見ています。「自分の思い道理にならないと排斥されるのだな」と学ぶでしょう。いろんな子がいて、いろんな問題があって、それをみんなで乗り越えて思い出に残る運動会にしょう・・・と言えば、たとえ、だれかが本番でうまくいかなくても子どもたちは、納得できるのです。だれかが、こんな形で放っておかれた状態で、後の子たちが楽しめるような運動会なんて、あってはならないまちがった社会を教えています。
ただ、その先生は、発達障害についての知識も技術もないようなので、お母さんもできるかぎり、担任の力になれるところは力になってあげてくださいね。(担任の先生も、もっと、お母さんに相談したり、力になってもらえばいいのに・・・)

子どもさんが深く傷つく前に、もう一度学年主任とか、校長教頭とかを交えて、ご相談することをお勧めします。
よい方向にいけばよいのですが・・・・。とても心配です。

Posted by ブー子から3匹のこぶたさんへ at 2009年09月08日 21:16
ブー子先生
心配していただいて嬉しいやら、申し訳ないやら…
その後、なんとか支援級の担任を説得し、正選手として走ることになりました!
毎日、息子も頑張って練習に参加しています。
今のところ、何の問題もなく息子が毎日を過ごしているので担任は驚きつつも、喜んでいるようです。
ただ、多少の配慮をお願いしたところ
「そういった配慮が必要な生徒を出場させるのか?ということになるので無理」と返答されました。
赤、白、青組の各組から2チームづつ、
計6組が走るので、バトンの相手がわかりやすいように何か目印をお願いしただけなのですが。
バトンに目立つテープの1本を貼るとか、
チームごとに鉢巻をかえるとか…変でしょうか?
結局、この件に関してはゼッケンの色が各チーム違うということで解決しましたが、
担任の言葉、いつも通り許しますが忘れることはないでしょう。
担任からは、毎日、連絡帳や電話で連絡があります。
そして、何かあるたびに、なが〜い手紙や電話攻撃をして説得するわけです。
これは、なかなか骨が折れます。何より、怒らず、めげず、相手を刺激しないように平静を保つのが難しいのです。とはいえ、子供のためですものね。
発達障害の子は本当に手がかかりますが、それと同じくらいおもしろい!
ブー子先生もそう思いませんか?
また、たびたび愚痴りにお邪魔するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。 
Posted by 三匹のこぶた at 2009年09月09日 23:29
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